リアス
「エリ姉ってさ、あんまり喋ってくれないよね。なんで?」
アガサ
「彼女は僕と出会う前、連邦で一人暮らしをしてて、食べるのに手いっぱいだったみたいで……人と関わることは仕事以外じゃ全く無かったそうだよ」
リアス
「そっか〜。でも今は自由に旅ができるようになってんだし、なんでもいいから話ししたいんだけどなー」
アガサ
「こういう時、無難なネタで好きな物の事を聞いてみるが良さそうだけど、鍛練しか言わないからね……」
リアス
「趣味とかないの?」
アガサ
「やっぱり鍛練縛りだね」
リアス
「……食べ物のこととかは?」
アガサ
「それも無くて、だいたい質素なものを食べていたそうで……パンとソーセージにスクランブルエッグだけとか。これで半年は過ごしてたって言ってたよ」
リアス
「ほほぉ〜……」
エリン
「2人で何の話をしているの?」
リアス
「あ。エリ姉いいとこに!ね、エリ姉ってホントに好きなの無い? お菓子とか飲み物、宝石でもなんでもいいから教えてっ!」
エリン
「うーん……ごめんね、なにも思いつかないの。物にこだわったことってあんまり無くて……」
リアス
「まじかー……」
シルビア
「皆、レモンタルトができたんだ。食べるかい?」
アガサ
「君が作ったのかい?美味しそうだね!」
リアス
「うひゃー、いい匂い。シルビアちゃんがたまに作るお菓子や料理って、お店にありそうなくらいにめっちゃ美味しいんだよねー! (あまりお店行かれないけど)」
シルビア
「4等分にして食べよう」
エリン
「タルト?レモンの……?」
シルビア
「食べたことなんですか?」
エリン
「フルーツタルトなら食べた経験はあるけど、レモンのタルトは初めてなの」
リアス
「ならちょうどいーじゃん!」
シルビア
「本格的なレシピを見て作ったんですよ!さ、どうぞ召し上がって下さいっ」
エリン
「あ、ありがとう……。わぁ、とても美味しい」
シルビア
「ホントですか!?」
エリン
「味も私の好みかも……できるならリピートしたいくらい」
シルビア
「わー!嬉しいですっ。またいつかエリンさんの為に心を込めてお作りしますよー!」
エリン
「どうもありがとう。ふふっ、初めて好きなものができたかも」
リアス
「アガサちゃん。嫉妬を超えて、ただ白くなってるよ……生きて?」
アガサ
「無理」
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