ぷらいべったーよりお引越し
(旧題:ピクニックに行こう)
リアス
「ねー、アガサちゃん。ピクニックってなーにー?」
アガサ
「野山とか自然があるところで食事をすることだよ。どうかしたの?」
リアス
「街の子供が興味津々だったから、とっても楽しいものかなーって気になって」
アガサ
「そうなんだね!」
(リアスくんにはちょっと物足りないんじゃないかなって、思うんだけど……せっかく興味持っているんだから、付き合うべきかな)
リアス
「どったのアガサちゃん?」
アガサ
「ううん、気にしないで! ピクニックならお弁当は僕が作るし、エリン達も呼んでおくからね。どこに行きたい?」
リアス
「え?いいの!? じゃあオレねー、あそこに行きたい!」
────…
─────…
場所が変わり『魔物の湖』。
アガサ
「ピクニック気分が持てるかー!」
リアス
「なんで? 結構バエるスポットあるでしょ? ほら、あそこの水面から光ってる何かの目とか、この木の枝の曲がり具合なんてホラー可愛いじゃないの!!」
アガサ
「まあ、リアスくんが良いならそれでいっか……」
エリン
「ねぇ、リアスくん。このキノコのこと教えて欲しいの」
リアス
「あ、それねー?街でいう"がいとー"みたいなのだから食べないでね」
エリン
「わぁ。キノコが灯りなのね?可愛いじゃない!」
シルビア
「リアス、あれは?」
リアス
「あ、それねー……!」
アガサ
「(結構楽しんでいるみたいだな……)ね、皆。お弁当にしない?」
エリン・リアス・シルビア
「「「さんせーい♪」」」
リアス
「うおお、ゲルミおにぎり!可愛いじゃん」
シルビア
「タコパウィンナーもなかなかだぞ」
エリン
「アガサほんとに器用ね〜」
アガサ
「いやいや……ピクニックだから張り切って作ったんだ。いっぱい食べてね!」
リアス
「あ、そうだオレおやつ作って来たんだ〜」
エリン
「なぁに、それ?綺麗な石なの?」
リアス
「そう、お菓子の石だよ!色んな味があるから食べてみてっ」
エリン
「どれどれ?……カリッ。あ、美味しい!いちご味かな」
アガサ
「じゃあ僕も……カリッ。何これまっずぅ……」
リアス
「アガサちゃんのは"魔物の湖の底味"だね〜」
アガサ
「なんて味をチョイスしたのさ……」
シルビア
「私のはマンドレイクバナナムシ味だな」
エリン
「ぶどう美味しい〜!」
リアス
「お、だんご虫味かまあまあだな」
アガサ
「うええ、釣り上げた革靴みたいな味……何で僕ばっかゲテモノだけなんだ……」
──────────
リアス
「お弁当もおやつも美味しかった〜!」
エリン
「ねー、もうお腹いっぱい……」
シルビア
「食後のお茶は良いものだな」
アガサ
(あー、まだおやつのダメージ喰らってるよ僕……)
↑シートの上で大の字になってる
エリン
「ね。軽めの運動に、食後のバレーボールやらない?」
シルビア
「私も参加したいです、エリンさん!」
リアス
「よし。オレとシルビアちゃん、エリ姉とアガサちゃんの二組に分かれよっか!」
アガサ
「まだ回復してないよ……うげぇ」
エリン
「先手いくよ!……それっ」
リアス
「よっし!」
シルビア
「アガサさん、パス!」
アガサ
「えぁ?! あ、ごめん外した……」
エリン
「アガサ、具合悪いの?」
アガサ
「ごめんね……ちょっと休んでいたいな」
リアス
「オレがシートまで手を貸すよ」
アガサ
「ありがとう……リアスくん、柔らかい体してるね……」
リアス
「いやそれエリ姉のお胸……」
アガサ
「ご、ごめん!!」
エリン
「だだだ大丈夫だから、気にしないで欲しいの……!」
↑ホントはアガサに引いている
シルビア
(ベタなラッキー助平だな?)
──…
アガサ
「うーん、むにゃあ……あ、寝すぎた。ピクニックなのにやってしまった……」
リアス
「アガサちゃん。目、覚めた?風引かないように、布団を掛けておいたんだー!」
アガサ
「ありがとう、色々とごめんね」
シルビア
「アガサさん、大量の新聞紙を掛けられているから一般人に匿われている宿無しみたいだな……(ボソッ」
エリン
「それ言っちゃダメ」
──────────
日が暮れて──
リアス
「今日とっても楽しかったー! 皆ありがとう!」
アガサ
「楽しめたなら良かった〜」
エリン
「またいつか行こ!」
シルビア
「帰る前にゴミを持ち帰るぞ」
リアス
「はいよー」
アガサ
「そうだ、忘れちゃだめだったね」
──…
アガサ
「早く終わったねー!」
シルビア
「あれ? ゴミに本が混ざってる……誰のだ?」
リアス
「ごめん!それオレのだ。紛れてたのかも!」
シルビア
「大事なものならちゃんと管理しろ……ほら」
リアス
「ありがとうー!」
アガサ
「その本なぁに?」
リアス
「日記!中身は教えないけどね☆」
アガサ
「まさか。探らないよ」
リアス
「アガサちゃんの観察日記的な要素があるからねー! へへーんだ!」
アガサ
「聞かなくて良かったかも……」
──────────
その夜、宿屋にて──。
リアス
「今日は皆でピクニックへ行って貰えて嬉しかった。今度はオレがどこかに連れて行きたいなっと……。へへっ、また好きな事を書けたなぁ」
シルビア
「もう時間だから早く寝ろ」
リアス
「うん、もう寝るよ。おやすみー」
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